野生のニラの花

 タイトルは「野生のニラの花」ですが、正確には「野生化したニラの花」です。子供の頃、家の裏の畑の端に一群のニラが半ば野生化した状態で生育していて、夏にはそれがニラと溶き玉子の味噌汁になっていたのを思い出します。子供の頃はニラの味噌汁は大嫌いだったのですが、成長すると、いつの間にか好きになっていました。今回見つけたニラの花も道路脇の草地で自生していて、畑で栽培しているものではありません。

 ニラ(韮)はネギ属に属する多年草で、緑黄色野菜です。夏には葉の間から30~40cm程度の花茎を伸ばし、花期は8~10月頃。花は半球形の散形花序で、白い小さな星を集めたような花を幾つもつけます。花弁は3枚で、苞が3枚あります。

 ニラは中国原産とも、元々日本に自生していたとも言われ、定かではありません。日本の気候によく適応したニラは昔から栽培され続け、今でも人気があり、そのためか、野生化し続けています。

*「韮崎はニラと関係があるのか」と問いたくなるのですが、赤土の平地にあって、先端で睨み合っているため、「睨先」で、その漢字が変化して「韮崎」になり、ニラとは関係がなかったようです。

**花ニラはニラにとうが立ち、花やつぼみがついた花径のことです(画像)。一般的な青ニラが食用なのですが、花芽がつきやすく、味が良い花ニラも開発されています。