ヤグルマギクの花の色変化(いろへんげ)

 早春の陽の中でヤグルマギク矢車菊)が鮮やかに咲き出しています。キク科のヤグルマギクはヨーロッパ原産。麦畑などに多い雑草でしたが、園芸用に改良され、紫、白、桃色などの品種が作られました。ヤグルマギクはドイツ、フランス、エストニアの国花です。

 日本には明治初期に渡来。鯉のぼりの柱の先につける矢車に似ていることから「矢車菊」の名前になりました。原種の花色は濃青色で、この色がやはり一番しっくりするのかも知れませんが、画像の花のどの色も正に色変化で、引き込まれるような魅力があります。

*少し前までは「矢車草」と呼ばれることが多かったのですが、最近は「矢車菊」が使われます。呼び名が変わった理由は、全く同じ名前の「ヤグルマソウ」の存在があります。このヤグルマソウユキノシタヤグルマソウ属の植物で、この植物との混同を避けるために、「矢車菊」の呼び名になりました。