スイフヨウの花の色変化

 キク科のヤグルマギク矢車菊)はヨーロッパ原産の雑草でしたが、園芸用に改良され、原種の濃青色から、紫、白、桃色などの色変化の品種が作られました。一方、スイフヨウの色変化は様々な色を持つ花弁ではなく、一つの花弁の色が時刻に応じて変化するものです。画像を通じて午前から午後へとスイフヨウの花色が赤くなっていくことを確かめて下さい。色の時間的な変化にも様々あり、ニオイバンマツリやハコネウツギスイフヨウよりゆっくりと色が変わっていき、その色変化は可逆的ではありません。

 スイフヨウは速やかに色変化が起こるのですが、じっと目を凝らしていても色の変化を感じることが出来る程ではありません。相当の忍耐が必要で、私はそれ程辛抱強くはありません。スイフヨウの色変化は眼で確認できる変化の中では随分遅く、確認するには辛抱強くないと無理です。

 とはいえ、画像からスイフヨウの色変化をある程度は楽しめるのが私たちの脳のもつ能力で、実際の色変化を巧みに合成し、理解できる筈です。