ゲッケイジュの花

 ゲッケイジュ(月桂樹)はクスノキ科の常緑樹で、地中海沿岸が原産地。雌雄異株で春に黄白色の小さな花が咲く。英語のノーブル・ローレル(Noble Laurel)は中国語で「月桂樹」と訳され、それを音読みしてゲッケイジュの和名となった。

 ゲッケイジュは明治39年にフランスから渡来した。独特の香りを持つ枝葉が香辛料として料理に使われることから、「クッキングハーブ」などとも呼ばれる。古代ギリシャでは競技の勝者に月桂樹の葉で作った冠(=月桂冠)を贈る習慣があった。現代でも月桂樹は勝利、栄誉を示す記念樹となっている。

  ゲッケイジュは雌雄異株だが、日本には雌木が少ないため、挿し木で増やすことが多い。開花時期は4~5月で、モコモコとした黄色い花が咲く(画像は雄花)。湾岸地域にもゲッケイジュが植えられているが、かなりの木がすす病に罹っている。

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