クンシランの赤い花

 クンシラン(君子蘭)は、南アフリカが原産の多年草です。名前に「蘭」とついていますが、ランの仲間ではなく、ヒガンバナ科クンシラン属の総称です。分類法によってはユリ科に分けられることもあります。3~5月頃が開花期で、4月に最盛期を迎えます。ですから、今は湾岸地域のあちこちでクンシランの花を見ることができます。長さ10cmほどのトランペット形をした橙色から緋色の花びらが、いろいろな方向を向いて咲くのが特徴です(散形花序)。

 私たちが「クンシラン」と呼んでいる植物は、正しくは「ウケザキクンシラン」といい、クンシランという植物は別にあります。君子蘭の「君子」はClivia nobilis nobilis(貴族の)からきています。でも、現在の華麗な「ウケザキクンシラン」が広まると、元のクンシランは栽培されなくなり、その名前も奪われてしまったという訳です。

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