フクジュソウの開花

 晴海のトリトンスクエアで見掛けたのが春の訪れを告げるフクジュソウの花。フクジュソウキンポウゲ科多年草で、その眩しい黄金色の花で春を告げる。そのため、新年の季語となっていて、「福告ぐ草(フクツグソウ)」という名前が江戸時代に使われた。その後、おめでたい「寿」と差し替えられ、「福寿草」となった。旧暦の正月(2月)頃に咲き出すことから、「元日草(ガンジツソウ)」や「朔日草(ツイタチソウ)」という別名もある。

 江戸時代より多数の園芸品種があり、緋色や緑色の花をつける品種もある。花は陽が当たると開き、日暮れ、夜間、曇天には閉じてしまう。花びらを開閉することで、花の中の温度を下げないようにしているらしい(画像は半ば開いているフクジュソウ)。花の中央部に集熱することにより保温力を高め、昆虫を集め受粉に利用する。これはフクジュソウが蜜をもたないための戦略で、種の保存の一方法である。

 ところで、昨日は報道関係の人たちがたくさん集まっていたが、オリパラの組織委員会の新会長選出の会合がオフィスタワーのY棟で開かれていたため。どうやら新会長が決まったようだが、フクジュソウの開花から始まり、夏の花々がトリトンスクエアの庭に咲く頃、世の中は一体どうなっているだろうか。

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晴海トリトンスクエア オフィスタワーY棟