クスノキの実

 クスノキ(樟、楠)は常緑の高木で、そのためか湾岸地域の街路樹としてよく見かける。別名はクス。私の大木像はケヤキクスノキとなりのトトロが住む巨樹はクスノキで、男性的なケヤキに対して、クスノキはどこか女性的である。10月から11月にかけて、青緑色で球形の実が紫黒色に熟す。画像は熟す前の青い実と熟した実。

 関東以西の暖地に自生し、背が高くなる。そのため、神社によく植えられ、「ご神木」になったものも多い。枝や葉に樟脳(しょうのう)の香りがある。樟脳はクスノキから得られる、無色透明の固体で、防虫剤や医薬品などに利用される。

 木と草の区別がきちんとできるかと問われると、私などすぐ困ってしまう。実際、竹は木なのか、草なのかよくわからない。ところで、「モミノキ」と表記すれば、それは「モミの木」を指すだろうが、表記「クスノキ」は「クスノキ」を指し、また「クスの木」も指す。禅問答のようなクイズに見えながら、単に命名のいい加減さを示しているだけに過ぎない。

f:id:huukyou:20201229041346j:plain

f:id:huukyou:20201229041412j:plain

f:id:huukyou:20201229041440j:plain

f:id:huukyou:20201229041511j:plain