そこにあるだけで目立ち、嫌われるのだが、それでもアザミの可愛さが感じられるのがアメリカオニアザミで、キク科アザミ属。厄介者の外来種で、「アメリカ」とあるが、ヨーロッパ原産である。
ヨーロッパ原産だが、1960年代にアメリカから輸入された穀物に混じって日本に渡来したため、この名がついた。原産地がヨーロッパなので、セイヨウオニアザミの別名もある。花は紅紫色で大きくて目立つ。一輪の花に見えるが、ちいさな筒状の花がたくさん集まって、ひとつの花を形作っている。花の下部分(総苞)は鋭く尖った総苞片で覆われている。総苞はアメリカオニアザミが最もいかつく見える部分の一つ。その棘のためにアメリカオニアザミは動物が食べず、人も簡単には手を出しにくい植物。