クレオメ

 セイヨウフウチョウソウはフウチョウソウ科の植物の一つ。蝶が舞う姿にも似た美しい花を咲かせ、観賞用に栽培されている。南アメリカ原産の一年草で、日本の暑い夏でも元気に花を咲かせ続ける。花の形がとても変わっていて、オシベが長く突き出し(画像参照)、花弁がその周りを彩る。花径3~4㎝、色はピンクや白で、一輪の花は小さいけれど蝶が乱舞するように次々と花を咲かせる。園芸種の名前はクレオメが多く、日本へはヨーロッパ経由で明治の初め頃に渡来した。茎は1mくらい、葉は掌状複葉で互生し、夏から初秋にかけて太い茎が伸びると、茎の上部にたくさんの花を付け、涼しさを演出してくれる。
 属名の「クレオメ(Cleome)」は、ギリシャ語の「kleio(閉じる)」という意に由来。和名は、4弁の花から長い雄しべが伸びた独特の花姿がピンクや白の蝶が風の中で群がっているいるように見えるため「フウチョウソウ(風蝶草)」、または「セイヨウフウチョウソウ(西洋風蝶草)」。

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