2019-11-01から1ヶ月間の記事一覧

ゴードニア・ラシアンサス

街中のサザンカが赤い花をつけ始めた。たき火など見ることができなくなった昨今だが、サザンカはあちこちで花をつけている。ツバキの花はまだでも、カンツバキ(寒椿、ツバキとサザンカの交雑種)は花をつけ出している。和名がタイワンツバキのゴードニア・…

自分以外のものがもつ意識

休日に最愛のペットの傍で考えるのに適した疑問となれば、「自分のペットの今の気持ちは何か」ではないでしょうか。それと同じように、ネーゲルは「コウモリであるとはどのようなことか(What is it like to be a bat?)」と問い、コウモリがどのような主観…

ハクサンボクの赤い実

ハクサンボク(白山木)はレンプクソウ科ガマズミ属の常緑小高木。やや大きめの光沢のある葉が冬には紅葉し、春の白い小花がたくさん集まった花穂や、秋に鮮赤色に熟す実などが楽しめる。枝の先に集散花序の白い花をつける。画像の赤い実は食べることができ…

1ページで子供たちに何を一番伝えたいかと問われれば…

それは「「考える」=「計算する」」ということ。その際、大切なのは自然言語(natural language)と人工言語(artificial language)に関する次のような事柄で、それらがわかれば、考えることがなぜ計算することなのかがわかります。 1言語と思考、知識、文…

イヌホオズキとワルナスビ

二つはよく似ていて、以前私もワルナスビをイヌホオズキ(犬酸漿)と間違えてしまった。特に、花だけ見ていたのでは区別しにくい。むろん、二つを直接に見比べるなら、容易にわかるのだが…兎に角、どちらもナス科ナス属で、イヌホオズキの別名はバカナス。 …

神々と人々との絆をあちこちから搔き集めると…

(これまで連載したものを加筆修正し、まとめたもの) 神様がたくさんいると、喧嘩したり、騙し合ったりと、神様同士の諍いや争いが生まれ、人間関係に似た神様関係ができていきます。複数の神様がいれば、当然神様社会ができ、その仕組みや構造はごく自然に…

トベラの実

トベラ(扉)はトベラ科トベラ属の常緑低木。光沢のある濃い緑色の葉をもつことから、公園や街路によく使われている。東北南部以南に自生し、低木といっても、樹高は2~3mになることもある。「扉」と書いて、「とべら」と読む。2月の節分に、この木の枝を扉…

サンゴジュの赤い実

サンゴジュ(珊瑚樹)は、レンプクソウ科ガマスミ属の常緑高木。その実は長さ7~9㎜の卵形で、8~10月に赤くなり、完全に熟すと黒くなる(画像は赤い実)。関東地方以西の沿岸地域に自生する。天然のものを見る機会は少ないが、都市部の公園などに広く植樹さ…

白い花

杓子定規に定義すれば、白色は全ての色の可視光線が乱反射されたときに、その物体の表面を見た人間が知覚する色です。また、無彩色の白色は、人の網膜の3種類の錐体のすべてが「対等的、均質的」に強く刺激された場合に感じる色です。それゆえ、すべての波長…

ヒメツバキ、あるいはイジュ

ヒメツバキと(あるいは)イジュはいずれもツバキ科の樹木。初夏に白い花をつけ、小笠原ではヒメツバキの名で、沖縄ではイジュの名で知られています。ヒメツバキは小笠原列島の固有種とされますが、奄美諸島から沖縄にかけて分布するイジュと同一種とする考…

マーガレットコスモス

マーガレットコスモスはキク科ステイロディスカス属の多年草で、南アフリカ原産。一見すると、ユリオプスデージーに似ているが、開花期が異なり、葉は緑色である。ユリオプスデージーやマーガレットコスモスに似た黄色の花を、夏から冬にかけて咲かせる。寒…

神々と人々の絆(9)

住吉明神や中国の神々 既述のように、三人の男神と一人の女神が合体したのが住吉大神でした。神々の合体の過程はよくわかりませんが、合体によって守護の威力が増大することは確かです。 ヒンズー教の三神、ブラフマー、ヴィシュヌ、シヴァが同一の神であり…

神々と人々の絆(8)

「白楽天」と神国 既に「神々と人々の絆(3)、神道の流行神」で、「流行神として多くの神社に分霊されている神には七つの主な系統があり、それらは八幡神、伊勢神、天神、稲荷神、熊野神、諏訪神、祇園神である」と述べました。この流行神ほどは流行らなか…

萩三種

ヤマハギ(山萩)はマメ科ハギ属の顕花植物。アジア原産で、観賞植物として広く栽培されている。北海道から九州までの日当たりのよい山地に多い。高さ2mに達する。秋に花をつけるが、小さいのでそれほど目立たない。秋の七草の一つで、昔から日本人に愛され…

神々と人々の絆(7)

「神の国」と「神国」 アウグスティヌスはトマス・アクィナスと並んで、中世最大の教父と言われているのですが、若い時分は恋愛三昧の生活だったようです。でも、勉強はしっかりしていて、16歳の時カルタゴに行き、そこで学んだようで、哲学やマニ教に没頭し…

ネズミモチ

モクセイ科イボタノキ属のネズミモチ(鼠黐)の名前は、その熟した実がネズミの糞に、葉がモチノキに似ていることからついた。暖地に自生するとともに、公園や庭の植栽に使われている。堅強な性質を持ち、都市部の劣悪な環境でも耐えることから、垣根や緑地…

神々と人々の絆(6)

三位一体 ユダヤ教やイスラム教が一神教であるようにキリスト教も一神教なのですが、キリスト教は唯一の神だけを信じるという形態をとらないのです。それを端的に示すのが、父、子(イエス・キリスト)、聖霊によって表される三位一体です。「父と子と聖霊の…

マメツゲの黒い実

豊洲市場の周りは公園になっているが、そこにはマメツゲやキンメツゲが多い。マメツゲはイヌツゲの一変種で、葉は円形、表面の膨らむ様子が豆に似ていることから命名された(だから、マメイヌツゲとも呼ばれる)。自生も見られるが、人工的に植栽されたもの…

神々と人々の絆(5)

神仏習合 朝鮮から日本に「仏教」が伝来すると、日本固有の神々と仏たちとは融合しました。在来の種と外来の種が交雑するかのように習合しました。それが「神仏習合」と呼ばれるものです。この「仏教」と「神道」の習合は、私たち日本人の神や仏の観念を知る…

ヒイラギモクセイ(柊木犀)

今はあちこちで金木犀の香りがしているが、よく似た香りで目を向ければ、白い花が見える。近づいて確かめれば、正体はヒイラギモクセイだった。ヒイラギモクセイはモクセイ科モクセイ属の常緑小高木。ヒイラギ(柊)とギンモクセイ(銀木犀)の交雑種。花期…

神々と人々の絆(4)

仏のランク 仏像と聞いて最初に思い浮かべるのは 開祖の釈迦の像でしょう。私たちに馴染み深い名前は「如来」や「菩薩」。原始仏教では偶像崇拝を禁止する釈迦の教えが徹底されていましたが、次第に様々な仏像がつくられるようになっていきます。そして、釈…

シセントキワガキ

柿の実が色づき、紅葉も近い。そんな中で、「四川常磐柿」と書けば、中国四川省原産の常緑の柿と推測ができる。シセントキワガキはカキノキ科カキノキ属で、庭木や盆栽として使われるロウヤガキ(ロウアガキ(老鴉柿)というが、発音しにくいためかロウヤガ…

神々と人々の絆(3)

神道の流行神 神が他の神と交わる神社会には豊かな物語が生まれ、人格にも似た神格が複数存在し、生活世界が展開されることになります。神社会での振舞いによって神の性格、神の行動特性がわかり、分析可能になります。でも、一つの神が絶対であるなら、社会…

コムラサキ

「ムラサキシキブ」という名前はとても印象的で、商品とすれば誰もが使いたい名前である。そのムラサキシキブのの特徴を挙げれば、葉には細かいぎざぎざがあり、実の付き方がまばらで、花や実が葉柄の付け根についていて、木が大きい。それに対して、「コム…

神々と人々の絆(2)

三神一体論 ヒンドゥー教は、バラモン教から聖典やカースト制度を引き継ぎ、土着の神々や崇拝様式を吸収しながら出来上がった多神教。紀元前2,000年頃にアーリア人がイランからインド北西部に侵入し、紀元前1,500年頃にはヴェーダ聖典がつくられ、それに基づ…

オオオナモミ(大葈耳)

「大きなオナモミ」という意味のオオオナモミはキク科オナモミ属の一年草。同属のなかで最も大きく育つ。北アメリカ原産。1929年に岡山県ではじめて見つかり、現在では各地に広く帰化している。茎は褐紫色を帯びるものが多く、高さ2mにもなる。 農耕文化渡来…