コムラサキ

 「ムラサキシキブ」という名前はとても印象的で、商品とすれば誰もが使いたい名前である。そのムラサキシキブのの特徴を挙げれば、葉には細かいぎざぎざがあり、実の付き方がまばらで、花や実が葉柄の付け根についていて、木が大きい。それに対して、「コムラサキ」と一段へりくだった名前の植物の特徴は、葉は上の方にだけ荒いぎざぎざがあり、実はびっしりと見栄えよくついていて、花や実が葉柄の付け根からほんの少し離れてつき、木はあまり大きくない。これだけ対照的に書くと、二つは簡単に見分けられそうだが、それがなかなか厄介で、難しい。
 兎に角、見栄えがよいのはコムラサキの方で、庭などに植えられているのはほとんどコムラサキ。特に、庭木ではコムラサキを指してムラサキシキブと呼ぶことが多い。画像は10月中旬のもの。

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