カレンデュラの一重の花

 私のような老人にはキンセンカは仏花で、仏壇を飾る花。キク科のキンセンカ(金盞花)の別名はカレンデュラで、今はカレンデュラの名前の方が使われている。画像は一重のカレンデュラで、園芸ではカレンデュラまどかレモンマドレーヌ、あるいはチーズトルテなどと呼ばれ、仏花の名前もすっかり様変わりである。また、カレンデュラ、ポットマリーゴールドキンセンカ属だが、鑑賞用のマリーゴールド(フレンチ、アフリカン)はコウオウソウ属。

 さて、最初の二枚の画像はヒメキンセンカ(姫金盞花、Calendula arvensis)で、ヨーロッパ地中海沿岸地域原産の1年草、フユシラズ(冬知らず)、フユザキキンセンカ(冬咲き金盞花)が別名。この1月26日にキンセンカの花を記したが、その花の3分の1程度の花なのがヒメキンセンカの花。

 日本で見られるキンセンカには、花径が7~10㎝と大きいトウキンセンカ(唐金盞花)と、花径2~3㎝のヒメキンセンカ(姫金盞花)と呼ばれる小型の種。ヒメキンセンカキンセンカより古くに渡来したと言われていて、帰化植物として定着し、道端でも見かける。冬から翌年春にかけて鮮やかな濃い黄色の花を咲かせ、葉は細長く先が尖っているのが特徴。

*トウキンセンカはポットマリーゴールドとも呼ばれ、鮮やかな黄色やオレンジが映える花を開かせ、花の直径は10cm程度。古代ローマから料理用と薬用に珍重されてきたハーブ。肝臓強化、消化不良など内臓の働きを助けるハーブティーとしても利用される。

八重のキンセンカ

アフリカキンセンカ