オステオスペルマムの花

 キク科のディモルフォセカ属、オステオスペルマム属はよく似ていて、判別が厄介だと昔書いたことがあります。ディモルフォセカはくっきりした形の花をつけ、色はピンク、白などで、春から夏にかけて長い間咲きます。オステオスペルマムの別名は「アフリカンデージー」、ディモルフォセカの別名は「アフリカキンセンカ(金盞花)」。

 オステオスペルマムの花色は紫、白、ピンクが中心でしたが、ディモルフォセカとの交雑によって、黄色やオレンジの花が生まれました。オステオスペルマムとディモルフォセカの区別は難しく、日本ではオステオスペルマム多年草、ディモルフォセカは一年草とされています。画像はオステオスペルマムか、ディモルフォセカとの交雑のいずれかと思われのですが、かつての私には区別がつきませんでした。ヒントは一年草多年草かで、(二枚の画像の花は)数年同じ場所で同じ株に花をつけていることから、オステオスペルマムだと判断しました。

 キク科オステオスペルマム属(藍目菊、アフリカンデージー)は南アフリカ原産で、比較的寒冷な気候にも強く、栽培も容易です。オステオスペルマムは茎から互生の葉を付け、春から夏にキクに似た大きな花を咲かせます。日本で出回っているのは多年草の園芸品種です。