ガーデンシクラメンの花

 「シクラメンのかほり」は小椋佳がつくり、布施明が歌ったのですが、その頃のシクラメンは随分と大柄な植物でした。その後もシクラメンの花が小さいという印象をもったことはなかったのですが、5年程前に小さなシクラメンを見出してから、シクラメン観が変わり始めました。

 その小さなシクラメンはガーデンシクラメンシクラメンとの違いはサイズと耐寒性。ガーデンシクラメンシクラメンの半分以下の大きさです。また、ガーデンシクラメンは寒さに強く、冬の屋外でも大丈夫。シクラメンの方は冬には室内で育てる必要があります。

 小柄のシクラメンを「ミニシクラメン」と呼びますが、ガーデンシクラメンとのはっきりした区別はないようです。そもそもミニシクラメンの中で寒さに強い品種を選び、「ガーデンシクラメン」として売り出したからです。

 地表近くで花を咲かせ、寒風の中で元気なガーデンシクラメンを見ると、「シクラメンのかほり」の中のシクラメンとはまるで違うシクラメンの姿で、その違いに今更ながら驚くばかりです。