晩秋のドングリ

 アラカシの若いドングリについては9月初旬に記しました。アラカシは雌雄同株で、4~5月に開花します。雌花の後にできるドングリは直径2cm弱で、開花した年の10~12月に熟します。今回はその熟したドングリです。ドングリの帽子(殻斗)には5~7重の横縞があります(画像)。ドングリはアラカシやアカガシとよく似ていますが、殻斗の横縞がはっきりと目につき、ドングリに深くかぶさっています。画像は以前の青いドングリと、熟したドングリです。

 ドングリ(団栗、無食子)はブナ科の果実のことで、実際にはクリ、ブナ、イヌブナ以外のブナ科の果実を指します。樹木になるものが果物とされていますので、クリもドングリもリンゴやモモと並んで立派な果物です。

*イチゴ、スイカ、メロンは草花ですから、果物ではなく、野菜ということになっていますが、野菜と果物の正確な定義ははっきりしません。