アジサイとキマダラカメムシ

 アジサイの葉の上にいるのはキマダラカメムシで、体長2cmを超えます。広葉樹の樹液が主なエサで、漢字で書くと「黄斑亀虫」。その名の通り、背中に鮮やかな黄色の斑点がたくさんあり、頭部から小楯板にかけて黄色の縦条があります。

 キマダラカメムシの海外の分布域は、東アジアから東南アジアにかけての地域です。日本で最初に見つかったのは江戸時代。その後150年間も見つからなかったのですが、1934年に長崎で再発見され、2000年頃から急速に分布が拡大し、現在では関東より北の地域でも見つかるようになりました。地球温暖化が影響しているようです。