オダマキの花

 オダマキは北アメリカやユーラシア、日本などの北半球に自生する多年草です。草丈は10~70cmと種類によって違い、長い茎の先に4~5cmの花を10輪ほど咲かせます。葉は青みがかった緑色をしています。花びらのように見える部分は萼(がく)という葉が変化したもので、本来の花は内側の白い部分です。

 和名は麻糸を空洞の玉のように巻いた「苧環(おだまき)」と花の形が似ていることに由来します。また、花の形が糸巻きに似ていることから、「糸繰草(イトクリソウ)」とも呼ばれます。草全体にプロトアネモニンという有毒成分を含んでおり、触れたり口に入れたりしてしまうと、皮膚のかぶれや胃腸炎を引き起こします。

 開花時期は4、5月で、花の形は独特、色は様々で、よく見るのは青紫です。