カジイチゴの花

 今年もまたカジイチゴの花が咲きました。クサイチゴは草本、つまり草(くさ)ですが、カジイチゴは落葉低木です。背の低いカジイチゴは、クサイチゴと区別しにくいのですが、葉の形がまったく違います。カジイチゴの葉にはカエデのような切れ込みがあります(画像)。同じカエデ型の切れ込みのある葉をもつのがモミジイチゴですが、カジイチゴはモミジイチゴとは異なり、花は上を向いて咲き、画像のように花弁に縮れが目立ちます(画像)。この縮れ具合が何とも素朴な風情を醸し出していて、切れ込みのある緑の葉と共に、つい見惚れてしまいます。

 暖かい地方の海岸付近に自生しますが、私の見たものは当然ながら植栽品。庭木としてよく栽培され、和名は葉がカジノキに似ていることからつけられました。トウイチゴ(唐苺)という別名がありますが、中国には自生しません。

 カジイチゴは湾岸地域でも公園や庭に植栽されているのをよく見かけます。花は3月から5月にかけて咲き、その後の果実は橙色に熟します。そのカジイチゴの花や果実を楽しみにしているのは私だけではない筈です。

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