カジイチゴの新芽

 芽の出たカジイチゴは「芽出し木苺」と呼ばれる生け花の花材になっている。コロナ感染症や昨夜の地震と世は騒然としているが、青々として、瑞々しく春の到来を予感させる花材である(画像)。

 クサイチゴは草本、つまり草(くさ)だが、カジイチゴは低木である。背の低いカジイチゴは、クサイチゴと区別しにくい。だが、葉の形が違う。カジイチゴの葉にはカエデのような切れ込みがある。同じカエデ型の切れ込みのある葉をもつのがモミジイチゴだが、カジイチゴはモミジイチゴとは違って、花は上を向いて咲き、画像のように花弁に縮れが目立つ。

 カジイチゴは庭木としてよく栽培され、和名は葉がカジノキに似ていることからつけられた。トウイチゴ(唐苺)という別名があるが、中国には自生しない。6月頃に実るオレンジ色の果実は食用となる。花期は2月から5月。名前の由来は葉の形がカジノキに似ていることから。

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