ハクモクレンの蕾

 ハクモクレン(白木蓮)はモクレンの仲間で、文字通り白色の花をつける。花はまだ咲かないが、春が近いことをその蕾が教えてくれる。子供の時からハクモクレンモクレンと思い込んでいたが、「木蓮」という名前はハス(蓮)に似た花が咲く木という意味で、私の記憶の中で仏教と結びついていたことが頷ける。

 白い清楚な花は新葉が出る少し前に咲き始め、コブシ(辛夷)と違って花弁が開ききらず、卵が立ち並ぶように枝先につくのが特徴(全開しない花とは不思議な存在形態だが、少なくない)。花びらは太陽の光を受けて南側がふくらむため、花先は北側を指すことになる。このことから、「磁石の木」と呼ばれることもある。

 マグノリアと総称されているモクレンは地球上で最古の花木といわれていて、1億年以上も前から既に今のような形態だったらしい。香水の材料としても使われ、欧米では椿(つばき)類、躑躅(つつじ)類とともに三大花木とされている。

*花の画像は昨年のもの

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