原産地が北アメリカのジューンベリーはバラ科ザイフリボク属の低木で、和名はアメリカザイフリボク。ザイフリは「采振り」で、戦国武将が指揮する際に用いた「采配」に見立てて命名されたもので、別名はシデザクラ。
春には白い花が満開になり、初夏には赤い実をつけ、秋が深まると紅葉し、季節の移ろいを感じることができ、私が好きな落葉樹の一つである。
６月ごろに果実を収穫できることから、ジューンベリーという俗称がついた。赤黒く熟す実は甘みがある（画像は５月中旬の赤みがつき出した実）。ジューンベリーは、5月頃から実をつけ始める。最初は真っ赤だが、６月頃になると熟してやや黒ずんでくる。触れて、実がはずれたら食べ頃。鳥も大好きな実。甘く、クセのない果実は生食の他に、パイやジャムの材料としても利用される。
