ムラサキツユクサの花

 夏の早朝、露に足を濡らしながら見たツユクサの青色はしっかり憶えている。ツユクサは野生種で、今ではムラサキツユクサはその園芸種の名前で通っている。既にムラサキツユクサが咲き出していて、ツユクサより大柄で、花も大きい。

 ムラサキツユクサツユクサムラサキツユクサ属に分類される多年草。北米から中南米にかけて約20種が分布し、日本には明治時代に入ってきた。梅雨の中で大きな3枚の花弁を優雅に広げるが、今年は既に花を咲かせている。園芸種で種類が多く、色とりどりに競い合うように咲き続ける。

 高さ50cmほどの小さい花の「紫露草」と、高さ1mほどの大きめで色数豊富な花の「大紫露草」があるが、普通は両方とも「紫露草」の名で呼ばれる。普通に見かけるものはこれら二つの交配種。花色は青紫のほか、赤紫、ピンク、白。

 素人の私の勝手な望みはムラサキツユクサツユクサの交配種で、ツユクサの青色の花をもつムラサキツユクサ。朝露の中でその青い花を見てみたい。

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ツユクサ