タブノキの冬芽

 

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 冬でも緑があり、落葉の心配もないからなのか、湾岸地域の木々は常緑樹が目につきます。よく見かけるタブノキクスノキ科タブノキ属の常緑高木。本州から沖縄にかけての照葉樹林の代表種の一つ。画像のような枝先につく冬芽は卵形の頂芽で、「混芽」と呼ばれ、芽の中に花と葉が納められています。

 春になって混芽が展開すると、葉と花が急に出てきて伸びます。花は黄緑色、両性花で花被片は6片、雄蕊6、雌蕊1。果実は球形で緑色をしていますが、熟すと黒くなります。

 日本ではタブノキに「椨」の字をあてますが、中国ではこの樹を表す字は「楠」だとされています。クスノキ科ですが、クスノキ属のような匂いはありません。