ジャカランダの実

 ジャカランダの花は「青い桜」とも言われ、花が散るとあたり一面を青紫の絨毯で埋め尽くし、それもまた桜の花そっくりで、近くでは熱海のジャカランダが有名。青紫の神秘的な花をつけた姿はホウオウボク鳳凰木)、カエンボク(火炎木)と並んで「世界三大花木」の一つと称賛され、シウンボク(紫雲木)と呼ばれる。原産はアルゼンチンで、中南米には50種ほど分布しているが、日本で栽培されているのは画像のようなジャカランダ・ミシモフォリア(Jacaranda mimosifolia)という種。
 満開になれば青紫の花が木全体を覆うほどになり、花姿が桐の花と似ていることから属名は「キリモドキ(桐擬き)」。花一つ一つは確かにノウゼンカズラの花に似ている。日本では5月の末くらいから咲き始め6月の上旬頃に見頃を迎える(昨年の画像)。さて、昨日偶然見つけた実は偏平で卵形または長円形の蒴果、その中に多数の種子を含んでいる。二枚貝のような平たい殻ではさまれた狭い空間に種が入っている。実は枝にぶら下がったままでやがて二枚の殻を開き、その隙間から種がこぼれ落ちる。画像はまだ緑色だが、次第に茶色に変わる。

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