花菖蒲(ハナショウブ)、菖蒲(アヤメ)、杜若(カキツバタ)の違いの話をしたが、ジャーマンアイリス(ドイツアヤメ)はレインボーフラワーとも呼ばれるように、色とりどりの花を咲かせ、アイリスの仲間では最も華やかで、非常に多くの品種がある。それが有明の公園で花盛り。ヨーロッパに野生する自然交雑種ゲルマニカをもとにして、他のいくつかの原種も取り入れて交配育成が行われた。単色のもののほかに、上の弁と下の弁で色が異なるものも多く、花の姿はドレスをまとったようで、香りもある。草丈1mぐらいの高性種から10~20cmのミニタイプまで、大きさのバラエティーもある。ドイツアヤメを光琳が描いたらどうなるのか、つい想像してしまう。