ニゲラの花

 ニゲラ(Nigella damascena)の和名は「クロタネソウ」。ニゲラはキンポウゲ科クロタネソウ属の一年草で、原産は地中海沿岸、西アジア。春から花を咲かせ、草丈は40cm~90cm程の細い茎が伸び、枝分かれして、その先に3cm~5cmの軽やかな花を一輪咲かせます。花は細かく裂けた様な柔らかい糸状の葉に覆われ、花弁のように見えるのは萼片で本来の花弁は退化しています。

 「ニゲラ」はラテン語のニガー(黒い)に由来し、熟したタネが黒いことに由来します。英名はよりロマンティックで、love in a mist(霧の中の恋人)やdevil in a bush(茂みの中の悪魔)です。

*白い花のニゲラはニゲラ・ヒスパニカ(Nigella hispanica