ダイダイの実

 ダイダイはインド、ヒマラヤが原産。日本へは中国から渡来。また、ヨーロッパへも伝わり、ビターオレンジとして栽培されている。日本では正月飾りに用いられる。高さ4-5mになる常緑小高木で、枝には棘がある。

 初夏に白い花をつけ、冬に果実が黄熟する。果実の色は橙色と呼ばれる(画像)。果実は冬を過ぎても木から落ちず、そのまま木につけておくと、2、3年は枝についている。果実は最初「緑色」で、冬に「橙色」に変わるが、次の年の夏まで残ると、少し「緑色」に戻ることがある。その特徴から「回青橙」と呼ばれる。また、季節がめぐり、「橙色」になることがあり、一つの木に新旧の実がつくことから「代々(だいだい)」の名がついた。