11月のカタバミ

 11月に入り、さすがに野原は静かになってきました。それでも、刈り込まれた芝生の間からカタバミ(酢漿草、片喰)の花が見えています。カタバミは地下に球根を持ち、さらにその下に大根のような根を下ろしています。葉はハート型の3枚が尖った先端を寄せ合わせた形で、クローバーとよく間違われます。葉は雨が降り、夜になると閉じます。

 春、道端でカタバミの花をよく見かけますが、小さな黄色い花は子供の頃に見たものと変わりません。花は春から夏にかけて咲きますが、湾岸地域では季節に関わらず、花を見ることができます。茎や葉には蓚酸(しゅうさん)が含まれ、これが「酢漿草」の名前の由来となっています。

*昔は真鍮の仏具をカタバミで磨いていたようですが、子供の頃に祖母と一緒に仏具を磨いていた時は既に専用の真鍮磨きを使っていました。