オキザリスとムラサキゴテンとその周辺

 オキザリス・トライアングラリス(Oxalis triangularis)はブラジル原産のカタバミ科の栽培種で、葉色が濃紫色、葉形が三角形をしています。別名はムラサキノマイ(紫の舞)、インカノカタバミなどで、開花期は6月~10月。江戸時代末期に観賞用として導入され、日本に広く帰化しています。オキザリスは世界中に800種類以上が分布しています。従って、地域差が有り、花の色、大きさ、開花期など様々です。日本にはカタバミをはじめ、5種ほどが自生しています。ムラサキカタバミ、イモカタバミ、ハナカタバミなどは外国原産で野生化しています。

 一方、ムラサキゴテン(紫御殿、Tradescantia pallida 'Purpurea')はツユクサ科の栽培種。別名はムラサキオオツユクサ(紫大露草)。ムラサキツユクサツユクサムラサキツユクサ属に分類される多年草。北米から中南米にかけて約20種が分布し、日本には明治時代に入ってきました。大きな3枚の花弁を優雅に広げます。ムラサキゴテンムラサキツユクサツユクサの仲間ですが、ツユクサとは随分と違う印象を持っています。

 どちらも似た色の花と葉をもつため、私は見る度にどちらだったか迷うのです。ですから、カタバミの仲間とツユクサの仲間と頭の中では区別しているのですが、二つを別々に見るとわからなくなってしまうのです。二つを見比べれば、確かに花も葉も随分と違うのですが…

オキザリス

ムラサキカタバミ

ムラサキゴテン

ムラサキツユクサ

ツユクサ