メドハギの花

 メドハギ(蓍萩)は日当たりの良い草地によく生えています。「メドハギ」は「めどぎはぎ」が変化したもの(*)。

 マメ科ハギ属のメドハギは東アジア原産で、茎は直立してよく枝分かれし、枝に沿って密に葉がつきます。花は葉脇に数個ずつつき、淡黄白色、旗弁の基部に紫色の斑紋があり、マメ科の花の特徴をもっています。

 メドハギとその変種のハイメドハギはよく似ています。メドハギは真っすぐに上へ伸びるのに対し、ハイメドハギは「這い」メドハギで、茎は横に張って広がります。また、どちらも白い蝶形花に紫色の斑紋がありますが、ハイメドハギの花のほうが紫色の斑紋が大きくて目立ち、花が紫色っぽく見えます。

*蓍(めど、めどぎ、めとぎ)はノコギリソウを指すのですが、古くはノコギリソウを占いの筮竹(ぜいちく)として使っていたことから、筮竹も意味します。ノコギリソウの代わりにメドハギを筮竹に用いる場合もありました。