カンナの花たち

 カンナは熱帯原産の植物で暑さに強く、すくすく生育します。暑ければ暑いほど生育がよくなり、色鮮やかで大輪の花を次々と咲かせるので、正にこれからの花です。実際、湾岸地域ではあちこちでその大輪を誇っています。今のカンナはインディカ種(Canna indica)を中心に改良された園芸品種で、俳句の季語は秋。和名はダンドク、ハナカンナ。

 コロンブスアメリカを発見した後、タバコ、マリーゴールド、ヒマワリと共に16世紀中にヨーロッパに移入されたのがカンナです。日本には江戸時代初期に入ってきました。 古くから広くアジアなどで栽培されてきた植物ですが、広範囲で野生化しています。

 花は、赤色から黄色の花弁化した雄しべが3個あり、そのうち1個に葯がつきます。さらに1個は反り返って唇弁になります。稔性があって、直径3cmほどの球状のさく果をつけます。

*画像の一つは斑入りの葉のカンナ