ニゲラの花たち

 既に5月13日に「ニゲラの花」を記しました。ニゲラの和名は「クロタネソウ」。キンポウゲ科クロタネソウ属の一年草で、原産は地中海沿岸、西アジア。5月~7月頃に花を咲かせ、草丈は40cm~90cm程の繊細な細い茎が伸びて枝分かれをし、その先に3cm~5cmの軽やかな花を一輪咲かせます。

 ニゲラ・ダマスケナ(Nigella damascena)は主に南ヨーロッパに分布します。花びらに見える部分はがく片で、本来の花びらは退化して目立ちません。花は糸状の総ほう片に包まれます。白い花のニゲラはニゲラ・ヒスパニカ(Nigella hispanica)の白花です。露地、鉢植え、切り花の他、ドライフラワーとしても利用されます。

 「ニゲラ」はラテン語のニガー(黒い)に由来し、熟したタネが黒いことに由来します。英名はよりロマンティックで、love in a mist(霧の中の恋人)やdevil in a bush(茂みの中の悪魔)です。