ツリガネズイセンの花

 春というより初夏に似つかわしいのがツリガネズイセンの清々しい青色。キジカクシ科のツリガネズイセンの葉はスイセンヒガンバナ科)に似ているが、スイセンとは違い、花は釣鐘型をしている。そのため、和名は「釣鐘水仙」。イベリア半島が原産地で、ヨーロッパおよびアフリカ、アジアの温帯地域に分布。花色は、紫、青紫、ピンク、白など様々(画像は青紫)。日本には明治時代末期に入ってきた。

 属名から「ヒアシンソイデス」とも呼ばれるツリガネズイセンは色々と名前が移り変わった種で、現在の正式名は「ヒアシンソイデス ヒスパニカ(Hyacinthoides hispanica)とされていて、英語はSpanish bluebell。日本語では「ツリガネズイセン」なのか、それとも「ツリガネスイセン」なのか、どうもはっきりしない。「ツリガネズイセン」が多数派のようなのだが…(これと似ているのが、ヒメズイセン、それともヒメスイセン

*画像は一般的なブルーベルであるH.ノンスクリプトとスペインのブルーベルであるH.ヒスパニカの交配によって生成されるハイブリッド種(Hyacinthoides × massartiana)かも知れない。