カワラナデシコの花

 ナデシコ(撫子、瞿麦、牛麦)はナデシコナデシコ属のカワラナデシコの異名で、秋の七草の一つです。ナデシコの仲間のダイアンサス属は世界に約300種が分布しています。カーネーションもダイアンサス属に含まれるのですが、カーネーションを除いたものを総称して「ダイアンサス」と呼んでいます。「我が子を撫(な)でる」ようにかわいい花ということからこの名前になりました。

 花の縁がこまかく切れ込んでいるのがカワラナデシコの特徴ですが、私はその特徴からカラスウリやキカラスウリの花を連想してしまうのです(画像はキカラスウリ)。確かに形態は似ているのですが、それでも印象は随分と違います。誰もカラスウリの花を撫でるほど可愛いとは思わない筈です。髭でもちょっとした違いが大変異なる印象を与えるのに似ていて、外観、外見の重要さを改めて考えさせられます。