クレオメの花

 クレオメの和名はセイヨウフウチョウソウ(西洋風蝶草)と長たらしい。そのためか、属名のクレオメ(Cleome)と呼ばれることが多い。日本には明治時代初めに渡来した。クレオメは西インド原産で、和名は花の形が蝶の舞う姿を連想させることから命名された。一方、英名は「Spider flower(スパイダーフラワー)」で、長く飛び出ている4本のおしべから蜘蛛が連想されるからだろう。

 花の色は白、桃、赤紫色で、おしべが長く花の外に突き出しているのが特徴である。おしべが目立つ花は多いが、鳥類の雄の姿を連想させる。一つの花の寿命は2日ほどだが、次々に開花する。果実は長さ15cm、幅0.3cmほどの細長い蒴果である。