オルレアの花

 オルレアはヨーロッパ原産で耐寒性があり、冬を越すことができる常緑多年草。オルレアの開花時期は5〜6月頃で、9月下旬〜10月中旬にタネを播くと、1週間ほどで発芽します。そのまま育苗すると、ロゼット化してタンポポのように葉を地面に這わせたまま越冬し、翌春の生育期になると茎葉が立ち上がって旺盛に生育し、初夏に開花します。

 オルレアはオルレアホワイトレースとも呼ばれますが、白い花が集まり、レースのように見えるからです。葉は切れ込みの多い緑で、こぼれた種から発芽し、野生化も見られます。最近、湾岸地域の花壇では人気のようで、よく見られます。

 よく似た花にホワイトレースフラワー、レースフラワー(ドクゼリモドキ)があります。白い繊細な小花がふんわりと集まって咲く豪華なレースのような花姿から名前がつきましたが、別物です。また、よく似たノラニンジンは「ブラックレースフラワー」や「クイーンアンズレース」とも呼ばれている雑草で、こちらは葉や根、花など全草が食用として利用できます。ノラニンジンは、6月〜9月にかけて白色の花を咲かせます(画像)。