マーガレット・サンデーリップル(Marguerite 'Sunday Ripple')

 今日は日曜日で、サンデーリップルの日。キク目キク科キク属の半耐寒性多年草マーガレットは、一重で白い舌状花が周縁にあり、中央に黄色い筒状花があります。でも、このサンデーリップルは草丈が低くまとまって咲き、花首が長いのが特徴の園芸品種(画像)。咲き始めに丸味を帯びていた白い舌状花は咲き終わりに近づくと段々矢のように細くなり外側に反り 最後は筒状花の裏に丸まって付きます。また、咲き始めに黄色かった筒状花は、咲き終わりに近づくにつれて茶褐色に変色します。
 今マーガレットと言われているのは、本来のモクシュンギク(木春菊、何年も育てると、茎がごつごつとした常緑性低木となることからこの名がつけられた)の園芸品種のほか、モクシュンギクと近縁種を交配させた園芸品種です。モクシュンギクはスペイン領カナリア諸島原産の半耐寒性低木で、関東地方以西では霜に当てなければ戸外でも冬越しが可能で、冬から春まで長期間花を楽しむことができます。モクシュンギクの中では、明治時代に導入された「在来白」という白花の園芸品種がよく知られています。最近ではハナワギク(キク科キク属)と交配させた園芸品種がふえていますが、花後に雨に当てると枯れやすく、一年草的な性質が強いといえます。
 マーガレットの開花期は11月頃から5月頃にかけてと長く、他の花との相性も良いことから、ガーデニングで人気の高い植物です。「在来白」の他に、「在来黄」、「サマーメロディー」、そして「サンデーリップル(画像)」などがあります。

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 *私にとっては「マルガリータ」は花の名前というよりカクテルの名前。このカクテルの誕生の逸話が面白い。1920年代半ば、ヘンリー・マッデンはメキシコのティファナのバーでバーテンダーをしていた。そこに客が来て、ジン・デイジーを注文したのだが、ヘンリーは誤ってテキーラのボトルを手に取ってしまった。だが、それを飲んだ客がとても喜んだ。その結果、このカクテルはメキシコ全土に広まった。そして、つけられた名前がスペイン語で「デイジーヒナギク)」を意味する「マルガリータ」。ヒナギクのラテン名は「マルガリタ」、イタリア語ならマルゲリータ。一方、モクシュンギクは英語でマーガレット、フランス語だとマルグリット。