ハナズオウの花

 マメ科の落葉樹ハナズオウは中国原産で、今その花が満開である(画像)。別名が「蘇芳花(スオウバナ)」。ハナズオウは早春に枝に花芽をたくさんつけ、葉が出る前に開花する。花には花柄がなく、枝から直接に花が出ている。花は紅色から赤紫で、長さ1cmほどのマメ科の特徴である蝶形花。開花後、長さ数cmの豆果をつける。「花蘇芳」の名は、花弁の色が蘇芳(黒味のある赤色)で染めた色に似ているため。

マメ科ハナズオウは花の後に豆果ができる。緑色の豆果は赤みを帯びた後、秋に黒褐色に熟す。豆果は熟しても自然には裂けず、長い間残る。