冬のトウゴマ(唐胡麻)

 トウダイグサ科トウゴマの別名はヒマ(蓖麻)、銅葉のヒマはニュージーランドパープルと呼ばれています。

 トウゴマは熱帯から温帯で、油脂植物として広く栽培されています。熱帯では低木であり、高さが5mを超え、温帯では1年草で高さ4m以下。種子からひまし油が抽出され、下剤や印刷用のインキ、化粧品のポマードなどに使用されます。

 若い部分は白粉色を帯び、植物全体がしばしば赤色や紫色を帯び、茎は直立します。日本には、かなり古い時代に中国経由で持ち込まれたと考えられています。

 冬にはトウゴマの蕾や種、銅葉の色が深みを増し、陽の中で渋く光ります。