ウバメガシ(姥目樫)のドングリ

 ドングリと言えば、多くの人がクリ(栗)を連想するでしょうが、既にマテバシイやアラカシのドングリを紹介しました。ウバメガシはアラカシと似たサイズのドングリをつけます。ウバメガシはブナ科コナラ属の常緑広葉樹。ウバメは「姥の目」のことで、ウバメガシの新芽あるいは若葉が茶色いことに由来するようです。秋になると堅い皮におおわれたドングリができ、長さは2㎝くらいの底部がすぼまった楕円形です。マテバシイのドングリと違って、ウバメガシのドングリはひしゃげていることが多く、一目でわかります。

 ウバメガシは良質の炭で有名な備長炭の原料として知られます。落葉が少なく、常緑で病気に強く、また切り詰めに耐えることから、街路樹や生垣としてよく利用されています。そのためか、湾岸地域ではごくポピュラーな木です。

 湾岸地域にはドングリをつける木々が多く植えられています。子供の頃の田舎の木々の風景とは随分違っています。常緑樹が増え、果樹はドングリを除くとほぼ何もありません。

ウバメガシ

アラカシ

マテバシイ