中国が原産の常緑の低木。今はメギ科メギ属だが、旧ヒイラギナンテン属(マホニア)に分類されていたコンフューサ(コンフーサ)という種の植物で、それが品種改良され、「ナリヒラ」と名づけられた。ナリヒラという名前は、葉が細くてすらっと見栄えが良いため、美男子の代名詞である在原業平に喩えられたようである。
ヒイラギナンテンは春の3、4月頃が花期だが、ナリヒラヒイラギナンテンの花期は秋で、9月から11月頃に画像のような花を咲かせる。花は淡黄色の6弁花で、果実は液果で黒紫色に熟し、果皮が白い蝋粉を帯びる。
同じような葉を持ち、花期も同じ近縁種にホソバヒイラギナンテン(細葉柊南天)がある。二つの違いは小葉の長さと小葉の対となる数。ナリヒラヒイラギナンテンの小葉の長さは8〜15cmで葉の幅が狭く、小葉が5対以上になるのに対して、ホソバヒイラギナンテンは小葉の長さが7〜12cmと少し短くて葉の幅は広く、小葉は5対以下。
ヒイラギナンテンのマホニアチャリティーもこの時期に花をつける。その画像とコンフューサを比べると、葉に二つの違いを見て取ることができる。