2019-03-01から1ヶ月間の記事一覧

オオカンザクラとヒヨドリ

オオカンザクラはカンザクラの園芸品種で、カンヒザクラとオオシマザクラ(あるいはヤマザクラ)の交雑種と言われている。川口市安行にあった原木から各地に広まった。オオカンザクラの開花時期はカンザクラよりも一か月ほど遅く、ソメイヨシノよりも一週間…

過去と未来:存在と認識(2)

「言明は真か偽のいずれかの値をもつ」というのが二値性の原理(the principle of bivalence)。つまり、その内容は、(1)どんな言明も真理値をもつ、(2)言明の真理値は真か偽のいずれか一方である、の二つから成り立っていることがわかります。このメタ…

サンシュユ(山茱萸)

「サンシュユ」も「山茱萸」も何とも読みにくい。早春の黄色いマンサクの花と並んで、黄色の花をつける代表的な木にはアブラチャン、ダンコウバイ、そして画像のサンシュユがある。サンシュユはミズキ目ミズキ科の落葉小高木。ハルコガネバナ、アキサンゴ、…

過去と未来:存在と認識(1)

「言明は真か偽のいずれかの値をもつ」というのが二値性の原理(the principle of bivalence)。この原理のもつ存在論的な主張を使うと、次のようなことが言えます。 (1)未来は変えられないが、過去は変えられる これは「過去は変えられないが、未来は変え…

シナマンサク

シナマンサク マンサクがここにもあると思いながら近づくと、名札には「シナマンサク」とある。一昨日のマンサクと比べても、画像だけで違いを見つけるのは至難の業。調べてみると、日本に自生するマンサクに対し、中国の中部を原産とするのがシナマンサクと…

脱亜と興亜、あるいは東京と故郷

明治に入り、政治、経済、科学の知識が輸入され、それを吸収し、活用していく反面、伝統文化、芸術、宗教はそれまでの歴史を守る形で推移します。前者の代表的思想家が福澤諭吉だとすれば、後者のそれは岡倉天心です。二人の思想の違いは「脱亜」と「興亜」…

クロッカスとフクジュソウ

陽光を受けて花開くクロッカスは春の訪れを感じさせてくれます。小さいながらも存在感があり、霜や凍結にも負けずに元気に咲くため、古くから栽培されてきました。多数の園芸品種がありますが、最も古くから栽培されてきたのがサフランで、紀元前から薬用・…

嘘の表情

嘘しか言わない狼少年が「今自分が言っていることは嘘だ」と自己言及(self reference)したとき、それは嘘なのか、と問われたら、どう答えたらいいのでしょうか。狼少年自身が自分は嘘つきだと表明していますから、その嘘が嘘だということになり、狼少年の…

マンサク

マンサク(満作、万作)は、マンサク科マンサク属の落葉樹。「マンサク」の語源は、早春に咲くことから、「まず咲く」、「まんずさく」が東北地方で訛ったものとも言われている。 また、花がたくさんつくので、豊年満作から命名されたとも。開花時期は、1月…

アウグスティヌス再考:時間を捉える(3)

過去と未来が存在せず、現在だけが存在するという主張=現在主義 時間は普通、現在、過去、未来に分けられる。だが、アウグスティヌスは現在のみが存在すると考えた。これはどういう意味なのか。アウグスティヌスにとって、現在の時点が過去になるならば、そ…

アウグスティヌス再考:時間を捉える(2)

<アリストテレスの時間論との比較> アウグスティヌスは、「時間とは何か」と問い、答えを出そうと試みる。同じ問いに対し、「時間は物体の運動である」と先に答えたのがアリストテレス。彼の時間論と比較し、そして「天体の運動=時間」の否定についてアウ…

アセビ

アセビ(馬酔木、梫木)は、ツツジ科アセビ属の常緑低木。別名あしび、あせぼ。アセビの花色は白色とピンク色で、スズランに似た小さな花の固まりを枝いっぱいに咲かせ、満開時は花穂が樹を覆うように咲き誇る。新芽はやわらかな光沢のある赤色で、花と同じ…

アウグスティヌス再考:時間を捉える(1)

「時間とは何か」を考えようとすると、アウグスティヌスが必ず取り上げられる。彼の時間についての発想や理解の仕方が現代の私たちにも相通じるものがあるからである。アウグスティヌスが時間について現代的な考えをもっていたことは、次の二つのよく似た問…

ホトケノザ

春が近づき、ホトケノザ(仏の座)が咲き出している。ホトケノザの魅力は蜜。台座から花を引き抜き、根元を吸えば、甘い蜜が舌の先につく。ホトケノザは春の七草の一つで、七草粥を連想させるが、道端のホトケノザは食用にはならない。春の七草のホトケノザ…

心身二元新論

(一部修正しての再録) 心身関係についてあれこれ思いを巡らしてみよう。どのような結末になるか、書いている本人が見当もつかないほどで、それだけ本人が一番興奮し、戸惑っているのかも知れない。タイトルは「心身二元新論」とでもなるだろうか。以下の叙…

ヒメオドリコソウ

ヒメオドリコソウ(姫踊り子草)はヨーロッパ原産の越年草。道端や庭などによく生えている。北アメリカや東アジアに帰化していて、温暖な地域では年間を通じて開花し、他の花が少ない時期にはミツバチにとっては重要な蜜の供給源となる。しばしばホトケノザ…