ホトケノザ

 春が近づき、ホトケノザ(仏の座)が咲き出している。ホトケノザの魅力は蜜。台座から花を引き抜き、根元を吸えば、甘い蜜が舌の先につく。ホトケノザ春の七草の一つで、七草粥を連想させるが、道端のホトケノザは食用にはならない。春の七草ホトケノザとは「コオニタビラコ」という植物を指していて、昔は同じホトケノザという名前で呼ばれていた。コオニタビラコはキク科の多年草で、緑少ない初春に青々とした葉をつけ、貴重な栄養源だったようである。
 昨日ヒメオドリコソウ(姫踊り子草)について述べた。しばしばホトケノザとともに生えており、葉と花の色が似ているが、比較の画像が適切ではなかった。そこで今日はホトケノザヒメオドリコソウを見比べてほしい。確かに花は似ているが、全体の印象はかなり異なる。残念ながら、昨日言及したオドリコソウは辺りに見つからない。

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ホトケノザ

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ヒメオドリコソウ

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ホトケノザ