2018-06-01から1ヶ月間の記事一覧

スカシユリ

映画「野のユリ」は新約聖書マタイ伝6章28節の「野のゆりがどのように育つかをよく見なさい。ほねおることも、紡ぐこともしない。あなたがたに言っておく。栄華をきわめたソロモン王でさえ、この花の一つほどにも着飾ってはいなかった。」と、イエスが「思い…

野生のオリズルラン

花より葉を鑑賞する観葉植物の定番で、誰も画像のようなオリズルランを見たことがあるだろう。葉は根出状で、細長く大株になると50cm程になる。葉の縁が白い外班をソトフオリヅルラン、葉の中央が白い中斑をナカフオリヅルラン。ある程度成長すると細長い花…

バラの棘と花言葉

バラの茎には棘(とげ)があります。棘はバラの芽がのび出したときには既についています。ですから、バラは幼木のときから既に棘をもっていることになります。まだ茎が柔らかいうちに棘をとると、とった後の傷が治らなくなり、傷跡がそのまま残るだけではな…

ギョリュウ

学名のTamarix chinensisは、ピレネー国境の近くのタマリス河畔で発見された事から名付けられました。和名は漢名の「御柳」の音読みで、楊貴妃がこの木をわざわざ後苑に植えさせ、簾を隔てて観賞したことから、御柳の名で呼ばれるようになったと言われていま…

「野ばら」のバラはイヌバラ

ゲーテの詩「野ばら」にはシューベルトは勿論、ベートーベン、シューマン、ブラームスを始め、多くの作曲家が曲をつけている。日本の学校で教えられ、よく知られている「野ばら」は、シューベルトとウェルナーの「野ばら」だろう。その二つの曲に同じ訳者が…

「野ばら」の前に:「バラが咲いた」 浜口庫之助が作詞・作曲した「バラが咲いた」は、サン=テグジュペリの童話『星の王子さま』の薔薇をテーマにした一節がモチーフになっていると言われている。私が大学に入って間もない頃に大ヒットしたフォーク・ソング…

ノイバラあるいはノバラ

ノイバラ(野茨)は、バラ科の落葉性のつる性低木。日本のノバラの代表的な種。沖縄以外の日本各地の山野に多く自生する。ノバラ(野薔薇)ともいう。とげがあり、白い5弁花で、いい香りがある。実(み)は赤く熟す。秋の山歩きで、よく見かける。 ゲーテの…

解析幾何学の意義

ゼノンのパラドクスとは何についてのパラドクスだったのか、ブロック宇宙モデルと現在主義はどこが異なるか、「可能無限」と「実無限」は何が同じで、何が異なるのか、等々の問題を通じて、世界の中の運動変化を表現する言語、装置としての幾何学に迫ってみ…

フェイジョア:未知の味

フェイジョアは中南米が原産で、それをニュージーランド人が自国に持ち帰って、果樹として品種改良し、50年以上が経過した。フェイジョアは塩害に強く、生垣をつくる。そのため、ニュージーランドでも当初はキウイフルーツの防風対策に、生垣用樹として使わ…

名残の新緑は直ぐにも深緑へ…

今日は良く晴れた。だが、すぐに梅雨に入る時節である。4月からの樹々の新緑は既に深緑へと移行し出している。戸惑うことなく一面の緑の季節にすぐになるのだが、青空の中の最後の新緑を楽しもうと見上げれば、目に輝く若葉、青葉が飛び込んでくる。

ユークリッド幾何学の特徴

『原論』をベースにしてユークリッド幾何学を学び始めて気づく特徴、あるいは形式主義的な観点からは『原論』の欠点に映るものを挙げてみよう。それらは誰も学校で自然に感じた事柄ではないだろうか。 ① 測度、尺度が決まっていない(線分の長さが無視される…

クチナシ

クチナシは梅雨どきに大型で純白の6弁花を咲かせ、強い香りを漂わせ、秋には橙赤色の果実をつけます。果実が熟しても裂開せず、口が開かないことから「クチナシ」の和名がつけられたとされています。庭木としてよく栽培されているクチナシは、大型の花で八重…