ダンギク(段菊)

 夏の終わりから秋にかけて、紫色の花が段々になって咲くのでダンギク。ダンギクは、日本、中国、朝鮮半島、台湾に分布するシソ科の多年草。日本では、九州の長崎、鹿児島、対馬に分布し、日当たりの良い岩場や斜面で、群落をつくっている。今では環境の変化に伴って自生地が減少し、環境省レッドデータブックの絶滅危惧Ⅱ類に登録されている。
 花はシソ科の植物に多く見られる唇形花で、長い雄しべと雌しべが花弁から突出する。唇形花は、筒状の花の先端が上下に分かれ、唇のような形になる花のこと。基本種の花色は淡い紫色だが、白花やピンク色の花を咲かせる品種も流通している。

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