寒木瓜(かんぼけ)

 ボケ(木瓜)はバラ科ボケ属の落葉低木で、花木として植栽されてきたため、多くの園芸品種があります。和名の由来ははっきりしませんが、実が瓜のような形をしているところから木瓜の名がついたと言われています。ボケの開花時期は、11月末から 4月中旬頃。11月頃から咲き出す花は春に開花するものと区別するために「寒木瓜(かんぼけ)」と呼ばれることがあります。ボケは平安時代に中国から渡来しました。ボケは冬から春にかけて咲いてくれるので、花の種類が少ない寒い季節に目を楽しませてくれる花の一つです。花色は赤、ピンク、白。まだ寒い冬のころからポツポツと咲き始め、春になると枝いっぱいに花をつけてとても見事です。
 そのためか、俳句では、「木瓜の実」が秋の季語、「木瓜の花」が春の季語、「寒木瓜」が冬の季語になっています。寒木瓜と春の木瓜を画像で見比べると、やはり寒木瓜はどこか寒そうです。

*晩秋の今は暦の上からも寒ではないので、「寒木瓜」よりは「晩秋木瓜、季秋木瓜」の方が正確なのですが、そうなると「春木瓜」も必要になります。

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木瓜

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ボケ