野生のオリズルラン

 花より葉を鑑賞する観葉植物の定番で、誰も画像のようなオリズルランを見たことがあるだろう。葉は根出状で、細長く大株になると50cm程になる。葉の縁が白い外班をソトフオリヅルラン、葉の中央が白い中斑をナカフオリヅルラン。ある程度成長すると細長い花茎を高くのばし、白い花がまばらに咲く。その後花序に不定芽ができて、花柄はランナー(匍匐茎)となり、新しい株を作る。この株の様子が折り鶴に似ていることから名付けられた。ランナーでよく増え、丈夫で栽培しやすいことからグラウンドカバーとしても使われる。
 その葉が藪のなかで育つとまるで目立たなくなる。所詮葉は葉でしかないのかと気づくのだが、藪の中では逆に白い花の方が目立つ。空き地で野生化している姿は乾燥に強く、丈夫なことを物語っているが、そこでは既に観葉植物ではなく、小さな花が目立つ、多くのグラウンドカバーの一つになっていて、本来の野生の姿を取り戻したように見える。

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