ヒヤシンスが咲き出す

 ヒヤシンス(Hyacinthus orientalis)の小さな花が今年も咲き出し、地表に春を感じる。 キジカクシ科のヒヤシンス(風信子、飛信子)は球根性多年草。ヒヤシンスは地中海が原産で、属名はギリシャ神話に出てくる少年の名前(*)。16世紀以降にオランダで改良され、多数の品種が作出されている。

*「ヒヤシンス」はギリシャ神話の美青年ヒュアキントスに由来。同性愛者の彼は愛する神アポロン円盤投げに興じていた。だが、西風の神ゼピュロスがやきもちを焼き、意地悪な風を起こした。それで、アポロンが投げた円盤がヒュアキントスの額を直撃。ヒヤシンスはこの時に流れた大量の血から生まれたとされる。そのため、花言葉は「悲しみを超えた愛」。