ハナモモの花

 ハナモモは中国を原産とするバラ科の落葉樹。もっぱら花を観賞することを目的とした園芸品種の総称で、実を食べる一般的なモモと区別するために、花を強調してハナモモ(花桃)と呼んできました。ハナモモはサクラの仲間で、花期はサクラ同様の3~4月。ちょうど今が花の季節です。基本種は淡いピンク色の5弁花で、葉より先か葉と同時に咲きます。多数の雄しべを持つのが特徴で、花の色は薄紅、濃紅、白、そして「咲き分け(源平)」と呼ばれるミックスカラーがあります。

 ハナモモには普通の樹木のような「立ち性」や、枝が垂れ下がる「枝垂れ性」、さらにはほうきが逆立ちしたよう枝が伸びる「ほうき立ち性」といった三つの種類があります。「照手」はほうき立ち性のハナモモの代表格で、いずれも大輪の花を咲かせ、満開期は枝が見えなくなるほど花で覆われます。近年は「照手姫」として売られています(画像は「照手姫」の薄紅、濃紅、白の三色のハナモモです)。

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