2月のエンドウの花

 マメ科のエンドウの学名はPisum sativum (Lathyrus oleraceus)で、「エンドウ」は和名です。エンドウは世界中で栽培され、私たちの重要な食用になっています。英語ではグリーンピース。エンドウマメとも呼ばれ、別名はノラマメ、サヤエンドウ、ヨサクマメ(年に四作もとれるから「四作豆」とも、空いた畑に作付けできるから「余作豆」とも)など。また、メンデルが遺伝の法則を見つけるのに使った植物としても有名です。

 エンドウは莢や若い豆を野菜として食べ、完熟した豆を雑穀として食べます。春に蝶のような形の白や紅色の花が咲きます(画像)。まだ若い時期に早採りしたものはサヤエンドウ、莢中のある程度大きくなった若い豆はグリーンピースとして料理に使われ、完熟した豆は穀物のエンドウマメとして収穫されます。エンドウの仲間には、エダマメ(大豆)、ソラマメ(空豆)、インゲン(隠元)、 フジマメ(藤豆)、リョクトウ(緑豆)等があります。

*画像はサヤエンドウ、最後の画像だけが紫エンドウ